Publication date: 11 Nov 2024
国内産業デジタルツイン関連市場の予測を発表
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Japan, 2024年11月11日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、国内デジタルツイン関連市場予測を今回初めて発表しました。
IDCでは、「デジタルツイン関連市場」を、現実空間の事象、プロセス、モノや人の形状、状態変化、動き(動作、移動)に関するデータを、複数のデータソースからデータ基盤に集約し、サイバー空間上で可視化、分析、制御、最適化、予測およびサービスの提供などを行う幅広い市場として定義しています。
デジタルツインのユースケースは多様ですが、主流はCAD(Computer Aided Design)、CAE(Computer Aided Engineering)、PLM(Product Lifecycle Management)、IoT(Internet of Things)などのデジタルツール活用の延長線上にあり、デジタルツイン関連市場の大部分はこれらの既存市場と重複する市場です。
近年のデジタルツインへの関心の高まりの背景には、コンピューター上での設計開発のさらなる高度化に加えて、設計開発プロセスで活用したデータをOT(Operational Technology)領域へと引き継ぎ、AIやロボットなどと組み合わせることで、生産や社会インフラのためのシステム運用をより高度化していこうという機運の高まりがあります。
さらに、サプライチェーン、スマートシティにおける構想や防災、GHG(Green House Gas)排出量、ヘルスケアにおける患者の身体や健康、物理空間と連携した仮想空間での諸活動(販売、エンターテイメントなど)など、新たな領域でのデジタルツインへの取り組みも始まっています。
IDCでは、国内デジタルツイン関連市場全体の市場規模は、2023年の7,329億円から年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)16.4%で成長し、2028年には1兆5,674億円になると予測しています。同市場の主な成長要因として、データやシミュレーションに基づく意思決定に対するニーズの増加、現実空間で起きていることの把握や分析/制御に資するデジタル技術の高度化と成熟などが挙げられます。
IDC Japan株式会社 Software & Services リサーチマネージャーの小野 陽子 は、「デジタルツインは高度化の途上にある。ベンダーは、表現、シミュレーション、最適化といった手法の研究開発に投資すべき領域である。IoTで取得した現実空間のデータによる機械学習やCAEで活用される物理シミュレーションなど複数の手法をハイブリッドに組み合わせることでより精緻な分析や予測が可能になるケースが多い」と述べています。
今回の市場予測はIDCが発行した「国内デジタルツイン関連市場予測、 2024 年~ 2028 年:産業分野別 」にその詳細が報告されています。同レポートでは、国内デジタルツイン関連市場の産業分野別市場規模予測を提供しています。
レポートの詳細についてはIDC Japan(報道関係者様 、左記以外の皆様 )へお問い合わせください。
<参考資料>
国内デジタルツイン関連市場 支出額予測: 2024年~2028年